北欧で長年愛される「理想的なランプ」
はじめまして、メトロクスのナンバラと申します。
今回はじめてブロクを書かせていただきます。よろしくお願い致します!
さて、今回はメトロクスに新登場の「イハンネ ペンダントランプ」をご紹介します。
1956年、フィンランドでデザインされました。
半世紀以上にわたり、今でも北欧の家庭で愛されているロングセラーの逸品です。
デザイナーは、北欧照明デザインの歴史において最も重要な人物の一人である、
リサ・ヨハンソン=パッペ。
日本の照明デザイナーの第一人者、石井幹子さんが師事されていたことで
ご存じの方もおられるかもしれません。
また、メトロクスでも根強い人気の名作「スカイフライヤー」のデザイナー、
ユキ・ヌンミと同じストックマン・オルノ社に勤務していたこともあり、
コラボレーションも。
ヌンミとならび、ミラノ・トリエンナーレで3度のメダル受賞を果たしています。
1906年生まれのヨハンソン=パッペは、ヘルシンキの芸術学校(ヌンミもこの学校卒)で
家具デザインを学び、キャリアもそこからスタートしました。
戦時中の要請でランプを制作するうちに、いつしか家具デザインを脇に置くほど
照明デザインにひかれていったのだそうです。
こうして揺るがない理念をもとに多くの照明器具をデザインし、
キャリア当初から国際展示会で百貨店を代表するなど、
重要な役割を次々と果たしました。
家具デザインからも伺えるミニマルで簡潔、高い機能性をもったデザイン力は
照明デザインにもいかんなく発揮されています。
いろいろと調べているうちに、ヨハンソン=パッペの理念がよく表れている
彼女自身の言葉を見つけました。
「ランプは実用品ではなくもっと楽器に近いようなものです。
光を届ける目的を充分にみたさなければならないと同時に、
審美的要求を満足させるものでなくてはなりません。」
さて、今回メトロクスで取扱いを開始するのは
「イハンネ ペンダントランプ」、フィンランド語でその名も「理想的なランプ」。
機能性と実用性、そして美しく清廉なデザインを併せ持つ、
ヨハンソン=パッペの理念そのもののようなランプをセレクトしました。
一見するとわかりませんが、内シェードに覆いかぶさる外側シェード、
という2重構造になっています。
このような構造はちょっと珍しいのではないでしょうか。
白いアクリルの内シェードが、光の嫌なちらつきを抑え、
さらに白く塗装された外側シェードが更に優しく光を拡げるという、
優れた照明機能を持っています。
そしてフォルム全体の美しく繊細で柔らかなラインは、
アルミニウムを押し出して形作られています
外側シェードはアルミニウムであっても、どちらの色もマットな質感で
金属の冷たさを感じさせず、落ち着いた風合いになっています。
この繊細な佇まいはきっと日本のお部屋にもフィットすることでしょう。
照明は普段の生活でずっとよりそうものだけに、
見た目のデザインと機能性のバランスが実はとても大切。
ヨハンソン=パッペの照明は、ベーシックな中に一切の無駄のない機能美が
結実しています。
主張し過ぎること無く、必要な仕事(=光を正確に放つ)はきっちりとこなす。
それでいて、飽きのこない美しいデザイン。まさに照明の一つの理想形ではないでしょうか。
この機会に是非。東京店で実物をご覧になれます。
イハンネ ペンダントランプ ホワイト・ブラック 60,480円(税込)
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