「Junior」~アンジェロ・マンジャロッティと素材と仕事~

アンジェロ・マンジャロッティ

こんにちは。
メトロクス・タカハシです。
今日のメトロクスブログはのっけから写真です。

みなさんもご存知でしょうが、この方はアンジェロ・マンジャロッティ
20世紀のイタリアモダンデザインを牽引した巨匠です。


以前のブログでもマンジャロッティのジュニアシリーズに新ラインナップが加わることを
お伝えしたかと思いますが、今回はジュニアの魅力を少し掘り下げて紹介します。

ジュニアはマンジャロッティの仕事を象徴したかのようなプロダクトです。
氏の作品はごくシンプルに、多大な経費や特殊な技術が使われているわけではありません。
そこにあるのは、素材とそれを最大限に生かす仕事にあります。

ジュニア組み立て
ジュニアシリーズは北海道にある工場にて製造を行っています。
積層合板どうしを溝と溝で組み合わせるだけの一見シンプルな構造に見えますが、実は高い
技術力が使われています
。少しでも溝に狂いが出てしまうとそこから他の部位にまで影響が
出てしまい上手く組み上げることができないのです。

丁寧な仕事を経て出来上がるこのジュニアはマンジャロッティの素材や職人の仕事に対する
強い関心と尊敬の念が表れているプロダクトでしょう。
さて、マンジャロッティの素材や仕事に対する尊敬のルーツはどこからくるのでしょう?

ジュニアイメージ
そのルーツは彼の幼少期にさかのぼります。
マンジャロッティの父親は有名なパン職人だったそうです。
幼い頃からプロの仕事の現場に触れ、おいしいパンを作る為には小麦粉、酵母、水、油、
さらに生地を作る作業の手順や焼き時間が重要という「仕事」と「素材」の関係性を幼い
ころから体で理解していました。

「シンプルであるが、陳腐ではなく、ミニマルであるが、無個性ではなく、ドライで
無装飾ではあるが無表情ではない。実に模範的な家具」と評されたジュニアシリーズ
はマンジャロッティの理念がしっかりと息づいていることを感じずにはいられません。

そんなジュニアシリーズ。
ありがたいことに2013年にメトロクスにてスタジオ・マンジャロッティの監修の元、
復刻生産するに至りました。そして、2014年には新ラインナップとして「引出し付
サイドボード」
「2段チェスト」「TVボード」の3種がラインナップに加わりました。

サイドボード、チェストイメージ
左:ジュニア サイドボード(引出し付)¥129,600(税込)
[サイズ]幅1300×奥行560×高さ825mm

右:ジュニア 2段チェスト ¥108,000(税込)
[サイズ]幅900×奥行560×高さ825mm

TVボードイメージ
ジュニア テレビボード ¥81,000(税込)
[サイズ]幅1500×奥行357×高さ580mm

供給は6月中旬頃からとなりますが、店頭では実際の品をご覧頂くことができます。
同時にご予約も受け付けておりますので、一度実際にその構造体をご覧ください。

Photo:Masatoshi Takahashi, Styling:Yumi Nakata
Cooperation:Studio NOI

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