L’esprit Moderne特別展示(1):ヴィンテージサイドボード

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ヴィンテージと復刻版

今回は、L’esprit Moderne(エスプリ・モダン)展示の中から、
「ピエール・ポランのヴィンテージサイドボード(非売品:写真左)」をご紹介。
4月18日まで東京店に展示しています。

1958年フランス トネ(Thonet)社製、幅126×奥行51×高さ73.5cm。
木部表面材はバーチ、引き出しはプラスチック製。
2004年アメリカのネットオークションに出品されていたものを落札したものです。
(輸入の手続きなどが厳しく、日本に来るまでが一苦労だったそう。)
このサイドボードをもとにポラン氏にリデザインを依頼し誕生したのが
「F061サイドボード(好評発売中:写真右)」となります。

正面の端
正面の端 部分。
オリジナルの引き出しはプラスティック製であるところが最大の違い。
側面の板の厚さ、全体の高さも違います。
天板は共にメラミン加工板で、オリジナルは光沢があります。
(復刻版では傷や汚れが目立ちにくいマット仕様となっています。)

正面レイアウトの比較
オリジナルはすべて引き出し。
正面からは9個あるように見える引き出しですが実際には6個です。
引き出しは前面もプラスチック製です。
F061サイドボードでは、
実用性を考慮したメトロクスの提案とポラン氏の過去のデザインもふまえ、
左側に引き出し、右側に両開き扉の組み合わせになっています。

引き出しの形状比較
引き出しの形状比較。
オリジナルモデルはプラスチックを使用したバケツ型です。
プラスチックは劣化やヒビなどの入った際のメンテナンス性の問題もあり、
復刻版ではデスクに合わせた木製の引き出しを採用しています。

背面の比較
背面の比較。
オリジナルは天板が若干張り出していて(影の出方に注目)、
側板が見えている点が復刻版と異なります。
また、高さが復刻版では少し低くなっていますが、これは
「F031デスク(プチデスク)」と高さを合わせたもの。
背面は復刻版のほうがすっきりとした印象です。(配線口はオプション)

脚の比較
脚の比較。
ここもオリジナルと復刻版で形状が異なる部分。
オリジナルは丸棒にプラスチックのカバー状のパーツがついた構造に対し、
復刻版は「F031デスク(プチデスク)」と同じ滑らかな形状のスチール脚。

直筆図面
試作品の一部

復刻にあたり、ポラン氏とやり取りした直筆図面と試作品の一部。
オリジナルサイドボードをもとに、数度のやり取りと試作を経て、
ポラン氏のこだわりを形にしたものが復刻版サイドボードとなります。

サイドボードは、オリジナルと復刻版の形状が大きく変わる部分もあり、
比較するとオリジナル独自の魅力も感じられます。
一方で、プラスチック引き出しは繊細ですが、年次を経た劣化も見られ、
使用に気を使いそうな印象ももちました。

オリジナルサイドボードは、メトロクス東京でも通常は展示していないプロダクトですので
ご興味ありましたら、この機会にご覧ください。

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