「Graphics マックス・ビルと暮らす。」その1
こんにちは。
メトロクス・タカハシです。
今日は10月25日(土)からのメトロクスのエキシビション「Graphicsマックス・ビルと暮らす。」
のお知らせです。
今回の催事はエヌクラフツの催事を除くと2011年のドイツデザインのマスターピー
ス展以来の大型エキシビションになります。
さて、今回この「Graphics マックス・ビルと暮らす。」を開催することになった経緯で
すが、約1年前、メトロクス内で「マックス・ビルのラグを作ろう!」と話が持ち上がった
のが始まりでした。
まずは元となるグラフィック作品を選ぶところからです。社内でミーティングを重ね
複数の候補の中からこの3点が選ばれました。
一番上が、color-wheel. [1970]左下が、colorful accents.[1946]右下がquiet.[1948]
の3種類です。(色味は資料のスキャンの為実物とは異なります。)
このグラフィック作品をもとにマックス・ビル財団の管理者でもありビルの息子さん
のヤコブ・ビル氏に意見を仰ぎながら、色味のバランス等、何度も試行錯誤を
繰り返しついに完成となりました。
そして、今年の9月に発売が決まった頃に、「発売日に合わせてマックス・ビルの
エキシビションを開催しよう!」とこれまた話が持ち上がりました。
そこから、「じゃあいったいどんな内容のエキシビションがいいだろう?」とあれこれ
考え1つのテーマに突き当たりました。
マックス・ビルは彫刻家、グラフィックアーティスト、建築家、プロダクトデザイナー、
と多彩な顔を持つユニバーサルデザイナー。今回のラグは、マックス・ビルの
グラフィック作品がモチーフとなっていることもあり、ビルの「グラフィック」にス
ポットを当てて「グラフィック作品の魅力と制作においての数学的思考をテーマに!」
と、方向性はこれで決まりました。
そこからは展示物集めです。マックス・ビル関連のエキシビションは実はこれで3度目。
先に挙げたドイツデザインのマスターピース展の他、2007年に行ったマックス・ビル展
です。2つとも展示物はメトロクスや協賛頂いた方のコレクションを展示、閲覧するもの
でしたが、今回の「Graphics マックス・ビルと暮らす。」は海外から買い付けた70年
代〜80年代のマックス・ビルの貴重なヴィンテージポスターを中心に購入できるもの
をメインの展示物にしたことが、前回、前々回のエキシビションとの一番の違いです。
「マックス・ビルと暮らす。」のサブタイトルもラグを含め、「マックスビルのグラ
フィック作品を自宅のインテリアに取り入れてもらう」というところからきています。
この冬、マックス・ビルと暮らしてみるのもいいかもしれません。
Styling:Yumi Nakata
Cooperation: Royal Furniture Collection
そして、今回のエキシビションで一番の目玉企画は11月2日(日)に開催するギャラ
リートーク「マックス・ビルの会」です。
マックス・ビルの会とは千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室が主催するモダン
デザインの会という毎回、1つのテーマに対して有識者を招きデザインについて語る
トークイベントです。 今回のマックス・ビルはそのモダンデザインの会の第6回目の
トークテーマです。
今回は、ウルム造形大学にてマックス・ビルと親交があった工業デザイナー
向井周太郎さんをゲストに招きマックス・ビルの魅力やデザインアプローチについて
議論していきます。
向井周太郎さんのプロフィール:
早稲田大学を卒業後、ウルム造形大学に留学。マックス・ビルをはじめオトル・
アイヒャー、マックス・ベンゼなどに学ぶ。その後、豊口デザイン研究所などを
経てウルム造形大学やハノーヴァー大学でデザインの研究、教育に従事する。
帰国後は武蔵野美術大学の基礎デザイン学科創設など、デザインにおける
新しい人材の育成とデザイン学の形成に力を注ぐ。
著書に「デザイン学 思索のコンステレーション」「かたちの詩学I.II.」など多数。
向井さんからマックス・ビルについてお話を伺える貴重な機会。
はっきり言ってこんな機会はめったに無い貴重な機会です。
こちらの会は事前予約制ですので、ご希望の方は下記リンクからお申し込み下さい↓
日 時 11月2日(日)14:30-17:00(開場14:00)終了後は希望者で懇親会
場 所 メトロクス東京
参加費 無料(事前申込が必要です)、懇親会費は3500円程度の実費
定 員 │30名(先着順)
申込み │http://kokucheese.com/event/index/215957/
希望者は終了後に新橋のお店で懇親会もありますのでそちらも是非!
次週も引き続き「Graphics マックス・ビルと暮らす。」について
掘り下げていきたいと思います。
次週は展示物を少しお見せしていきますので是非ご覧下さい。