渡辺力が遺したモビール。45年の時を経て製品化!
こんにちは。メトロクス・オノデラです。
戦後日本のデザイン黎明期に改革をもたらしたパイオニア的な存在、渡辺力氏が1972年にデザインしたモビールを、45年の時を経てメトロクスが製品化し、2017年6月29日に販売開始しました!
このモビールは、1976年、渡辺力氏がQデザイナーズ時代に設計・内装を手掛けた、新橋第一ホテル地下1階にあったメインバー「シャンブル」に飾られていたものでした。
当時の貴重な資料。
商店建築 昭和52年3月号 臨時増刊に掲載されていた写真です。
記事の中のタイトル、
『銅 ― 素材が素材だけに見えてはならない』
・・・かっこよくてしびれます。
すこし小さくて見にくいですが、〇で囲まれた部分に、モビールが飾られています。
このバーは、銅が贅沢に使用された空間だったようです。
当時の新橋第一ホテルは建て替えのため、もう現存していません。行ってみたかったな。
貴重な図面も残っていました。
おなじみのRikiマークが描かれています!
ネガもありました!
残念ながら、当時飾られていたこのモビール現物は手に入れることができませんでしたが、貴重な資料や図面、ネガなどの関係資料を頼りに、1999年から渡辺力氏とともにプロダクト製作を行い、渡辺力氏没後、リキクロックやリキウォッチのブランド監修をされているデザイナー山本章氏のご協力のもと、復刻製品化しました。
このモビールの名前は、新橋第一ホテルメインバー「シャンブル」の名を頂戴し、「リキモビール シャンブル」と名付けました。
「リキモビール シャンブル」は、3連と4連の2種類で展開しています。
このモビールは、円のパーツ:銅板、棒のパーツ:チークの無垢材の2つの素材で構成されています。
銅板は、バイブレーション加工というつや消し加工。塗装していないので、銅の色味の経年変化を楽しむことができます。
最下部の銅板には、「Riki」マークを刻印。
チーク材は、オイル仕上げ。
銅板もチーク材も、素材感を活かした仕上げにしました。
パッケージは、化粧箱入り。
メトロクス東京の店頭にも好評展示中です!
おまけ
2017年8月、メトロクス東京にて渡辺力氏に関するイベントを企画しています。詳細はもう少しでみなさまにお知らせする予定です。たのしい企画になりそうです。どうぞおたのしみに!