現代の折りたたみチェアの原型「Plia」
こんにちは、メトロクス・タカダです。
本日のブログでは、ジャンカルロ・ピレッティの代表作、フォールディングチェア「Plia(プリア)」についてご紹介いたします。
1967年、ミラノの見本市で発表されたこのチェアは、当時としては新しい素材だったプラスティック製の透明なシートとスチールフレームの組み合わせ、そして、優れた構造美によって大きな注目を浴びました。
1960年よりカステッリのインハウスデザイナーを務めていたピレッティが掲げたデザインモットーは、機能的、安価、省スペース、大量生産向けというものでした。Pliaはまさにそれらを具現化した製品といえます。
はじめ、ピレッティは、単一のジョイントで回転させる画期的なパーツを製作するにあたり、すでにカステッリで確立していた技術を使用し、アルミニウム素材でプロトタイプを製作します。
しかし、開閉の抵抗の問題で、ジョイントの直径を大幅に大きくする必要があり、強度上の理由からスチール製に変更されました。
製品化されたプリアチェアは、全世界で700万台以上販売され、MoMAにも収蔵されているほか、数々の賞を受賞。戦後の家具デザインの世界に革命をもたらしたマスターピースと言える名作です。
折りたたみ時には厚さ5cm以内のフラットな形状になるミニマルなデザインは、現代の折りたたみチェアの原型となったことでも知られています。
90年代には、強度などの様々な問題により、プラスチック部分はセルロース素材からポリカーボネートへ仕様が変更となり今に至ります。
ポリカーボネート製の透明感のあるシートカラーはクリアとスモークピンクの2色ございます。
クロームメッキによる美しいフレームがデザインを際立たせますね。
立ち上げた状態でもスタッキングできる設計も素晴らしい。
メトロクスでは、度々古いものは入荷していましたが、現行品についてはおよそ10年ぶりに、取り扱いを始めるかたちとなります。探されていた方も多いのではないでしょうか。
是非、この機会に名作「Plia」チェアをインテリアに取り入れてみてください。
プリアチェア クローム×クリア 39,600円(税込)
プリアチェア クローム×スモークピンク 39,600円(税込)