ヴィンテージ品がお店に並ぶまで
こんにちは、メトロクス・タカハシです。
先日、メトロクスにはイタリアからのコンテナでヴィンテージアイテムが
多数入荷してまいりました。中には年季の入った品もあり、そういった品は
一点一点リペアを行っています。
今回はそんなヴィンテージアイテムがお店に並ぶまでの裏方の話をしたいと思います。
今回お見せするのはラスムッセン兄弟のKEVI。
ミニマルで機能的なベストセラーオフィスチェアです。
現行品には無い一回り小さめな女性、子供向けのサイズのKEVIです。
現在はエンゲルブレヒト社製のものですが、
こちらはフリッツハンセン社で製造されていたタイプです。
座面と背面の状態は良いようですが近くで見ると金属部分はそれなりに年季が入っている
のが分かります。
今回はこの金属部分を重点的に綺麗に仕上げていきたいと思います。
表面の汚れと錆は普通に拭いても落ちない為、メトロクスでヴィンテージ品のリペアの時に
使っている錆落としの溶液を使用します。
それをキッチンペーパーに浸し全体に巻いていきます。
全体に巻き終わったら上からラップをまいて乾燥させないようにします。
この状態で一晩寝かせ…
翌日、ペーパーを剥がすと表面はこのように以前のような黒い汚れが取れ全体的に
綺麗になっているのが分かります。
しかし、この状態ではまだ不十分です。さらにここから金属磨き剤を使い艶を出していきます。
適量を布に取り磨いていくと…
徐々に艶が出始め、最後に綺麗な布で乾拭きすると、写真のように全体に艶が出てきます。
最初の状態と比較すると若干のくすみは残るものの、違いは一目瞭然だと思います。
今回は、約2日かけリペア作業終了となりました。
その他のアイテムも工程に違いはあれどスタッフが一点一点磨いています。
新品のように完全な状態にはなりませんが、それぞれに感じられる使用感が
ヴィンテージ品の味だと思います。
是非、店頭で一度ご覧になられてください。