【訃報】長大作さん 92歳
本日は、悲しいお知らせがあります。
日本のデザイン界の重鎮の一人である長大作さんが5月1日、92歳でお亡くなりになられました。
突然の訃報にメトロクス一同、とても驚いています。
長大作さんは1947年に坂倉準三建築研究所に入社され、数々の建築・家具デザインを
手掛けてこられました。その後、1972年に長大作建築設計室を開設し、
住宅建築をメインに過去に手掛けた家具のリデザインにも注力しておられました。
メトロクスでも、パーシモンチェアやマッシュルームベーステーブルや茶托、トレイと
いくつもの商品の製品化において、大変お世話になった方です。
メトロクスと長さんの出会いは2006年1月にメトロクスで開催したブルーノ・タウト展に
長さんがいらっしゃったことがはじまりでした。
その時に1960年ミラノトリエンナーレに出品した「椅子」の復刻生産の打診を行ったこと
でその後さまざまなプロジェクトがスタートします。
椅子をパーシモンチェアとしてリデザインする流れで、
「椅子を復刻するのならば一緒にテーブルも作りましょう。」とメトロクスから依頼し
生産となったのがマッシュルームベーステーブルです。
その後、同年4月にリデザインモデルの発表に伴い「長 大作 有機的かたち」と題した
エキシビションをメトロクスで開催させて頂きました。
茶托はその時のオープニングパーティでお配りしたノベルティを製品化したものです。
エキシビション後、パーシモンチェアにサインを入れて頂きました。
それからも時折、愛車のBMWに乗ってメトロクスにお顔を出してくださいました。
当時90歳近くとは思えないほどお元気で、優しい笑顔が印象的な方でした。
長大作さんのご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。
ご生前のご高配に深く感謝するとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
2014年5月13日 メトロクス一同