なるほど!リミニブルーの模様の秘密
こんにちは。メトロクス・オノデラです。

イタリアの製陶メーカー ビトッシによる人気シリーズ、青色が眩しい『リミニブルー』。
さて、この『リミニブルー』の特徴的である表面の”幾何学模様” は、いったいどのように作られているのでしょうか?

↑イタリアのBITOSSI(ビトッシ)社の工房です!

本体は、動物は型を使い、ベースやプレートはろくろを用いて、熟練された職人によってひとつひとつ手作業で成形されています。↑上の画像は、ろくろによる成形。

成形後、粘土が柔らかいうちに、職人さんがろくろを廻しながら、なにやら道具を押し当てています。

職人さんが使っていたのがこの道具。
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ころころスタンプ!
よく見ると、いろいろな幾何学形のころころがありますね。本体をろくろで回転させながら、ころころスタンプを押していたのでした。このようにして、『リミニブルー』のあの連続した幾何学模様が生まれていたのですね。

ころころ ころころ ・・・・

お見事!
『リミニブルー』模様の完成です。
その後、乾かします。

↑出来立ての 『No.30 太陽』。

↑出来立ての 『No.95 ゾウ』

灰色の粘土は乾くと真っ白に。↑『No.97 サカナ』

↑左は 『No.99 曲乗師』。右は『No.34 トリ』。
次のステップ。黄色と灰色の化粧が施されてされています。完全に乾いた状態で、各モチーフごとに、決まった箇所に黄色と灰色に塗られます。

この化粧の上から青色の釉薬を施して焼成すると、黄色部分はみどり色に。灰色部分は、濃い紺色に。
なるほど、『リミニブルー』の色の濃淡は、スタンプによる凹凸だけでなく、この下地の色によっても独特な表情が生み出されていたのですね。

製作過程を知ることで、より『リミニブルー』に愛着を持っていただけたるとうれしいです。
