SASロイヤルホテル606号室のイメージカラーが限定クロックに
デンマークの建築家 アルネ・ヤコブセンが、建物から家具、カトラリーに至るまでを手がけた「Radisson Blu Royal Hotel(ラディソンブルロイヤルホテル)」〈通称SASロイヤルホテル〉。コペンハーゲンの中心にあるホテルで、スワンチェアやエッグチェアといったヤコブセンのアイコン的な名作椅子がこのホテルのためにデザインされたことでも有名ですね。
「SAS」は「Scandinavian Airline Systems(スカンジナビア航空)」の略。スカンジアビア航空はデンマーク・ノルウェー・スウェーデンの航空会社が統合して設立。50年代はイメージ戦略で本社や海外のSASオフィスの設計をフィン・ユールに依頼していたそうです。
「SASロイヤルホテル」は60年代に完成しましたが、現在、ヤコブセンのデザインはロビーと606号室を残すのみということです。その606号室の紹介がホテルのサイトにもありました。
Arne Jacobsen Suite 606
The Arne Jacobsen Suite, or Room 606, is a showcase for exquisite original Jacobsen decor from the 1960s.
前述のスワンチェアやエッグチェア、ドロップチェアが1トーンで揃えられています。
同じくヤコブセンが手掛けたステルトンのシリンダラインにも「ダスティティール」という印象の似たカラーがラインナップされていて、このブルー、感覚的ではありますが、”北欧”というイメージのある落ち着いたブルー。
今回発売となったのは、毎年アルネ・ヤコブセンに所縁のあるカラーで限定生産される「テーブルクロックイヤーズコレクション」。
今年はSASロイヤルホテルの606号室をモチーフにした限定カラー「アイスブルー」です。
この優しくてやわらかいブルーをお伝えするのが難しいので、オフホワイトのクロックと並べてみました。
「アイスブルー」という名のとおりのイメージのカラーです。
ドーム上の風防と、LKモデルならではの抜けのある軽やかなデザインの針が特徴です。
このクロックシリーズは背面もすっきりとしたデザインになっているところがポイント。中央にシルバーのボタンがひとつだけ。シンプルです。
ただし、裏面のケースをパカっと外すと電池ケースと時刻とアラームの設定用のつまみがあり、機能的にも申し分ないのです。
また、LEDライトも搭載されています。ボタンはひとつなのに、どこにLEDライトのスイッチがあるの?と不思議に思いますが、ライトの点灯はタッチセンサー式。
ケースのトップ部分をタッチすると点灯する仕組みです。これはヤコブセンがデザインした当時には難しかった機能ですね。
当時の技術では出せなかった、ヤコブセンが抱いていたイメージに近いアラーム電子音の実現やスヌーズ機能など、現代の利便性も持ち合わせています。
この「テーブルクロックイヤーズコレクション」、毎年完売してしまってから「あのカラーはないの!?」というお問い合わせを数え切れないほどいただいています。
数量限定なので、そんなことにならないようお早めにご検討いただけると幸いです。メトロクス東京店頭では実際にご覧いただけるので、カラーを確かめたい方はぜひお越しください。