ジョエ・コロンボによる名作にミニサイズが誕生
こんにちは、メトロクス・フクオカです。
本日ご紹介するのは「ミニクーペ」です。
といっても、BMWのミニクーペじゃないんです。
言わずと知れたマスターピース・オブ・マスターピース「ボビーワゴン」をデザインしたカリスマ、ジョエ・コロンボによる名作照明「クーペ」のミニサイズのことです。
こちらが通常の「クーペ」。オリジナルのデザインは1967年。
同じくコロンボが手掛けた照明「スパイダー(1965年)」のベースとステム(支柱)の機構を残して、新たなシェードをデザインして誕生したのがこの「クーペ」です。
ニューヨーク近代美術館とミュンヘンのノイエ・ザムルング美術館のパーマネント・コレクションにも選定されている代物です。
この時代のコロンボのデザインは、機能を満たすと同時に美意識に対するアプローチを大切にしていて、新しい素材の実験、色使い、動き、新境地を開拓する意欲が彼のクリエーションの指針になっていました。
クロームのステム(支柱)はストローのように中が空洞になっていて、そこに電源コードが通してあります。
シェードの脇から出たコードはステムの上から中を通りステムの裾から出てきます。
この構造によって、クリップひとつでシェードの高さを上げたり下げたりが自在なのです。
軽妙かつ調和のとれた形で表現されていて、めちゃくちゃシンプルだけどよく考えられていますね。
ON/OFFスイッチは、コードの中間でもなくベースでもなくシェードの脇にあります。
それによって、コードやベースも無駄なくスッキリとしているのです。(ミニクーペはコードに中間スイッチがあります)
「クーペ」はコロンボデザインの顔のひとつだけあって、テーブルスタンドの他にフロアスタンド、壁付けタイプなどのシリーズ展開があります。
oluce社が「クーペ」のリエディションを製造開始したのは2002年から。それから20年間、oluce社の代表的なシリーズとして愛され続けていて人気の照明なのですが、特にここ数年の話、世界的な原材料の高騰や物価の上昇、そして日本はデフレという状況で日本国内での販売価格がどんどん高くなり、oluce社のみならず海外ブランドの製品は手が出しにくいレベルに達してきていました。
そんな中、今年登場したのがこの「ミニクーペ」。2021年のミラノデザインウィークで発表されたoluceの最新作です。
ミニなので価格も抑えめ!うれしい。
クーペ 2202 幅380×高さ400mm ¥189,200(税込) 商品ページはこちら
ミニクーペ 2201 直径150×高さ340mm ¥80,300(税込) 商品ページはこちら
クロームのステム(支柱)と円筒形のシェードを持つ「ミニクーペ」は、オリジナルの「クーペ」の特徴である独特のフォルムと大胆かつシンプルな構成を保ち、極めてモダンな照明シリーズとして完成度の高いモデルになっています。
高さ34cm、テーブルランプとして手ごろなサイズ感。
おうちでお仕事する機会が増えた昨今、意外と手元を照らすあかりがなかったという方にはおすすめです。
ナイトランプとしてもいいですね。
カラーバリエーションもミニクーペならでは!
個人的にはイエローが気になってます。このカラーリング、コロンボの製品にたびたび見られる色です。
あら、パッケージもそそられる。
コロンボのアシスタントとして活躍し、現在もデザインの管理を行っているジョエ・コロンボスタジオの主宰イグナツィア・ファバタさんのインタビューも公開されています!(イタリア語)
ヴィコ・マジストレッティの「アトーロ」にもミニサイズが登場しています。ぜひご覧ください。