MoMAコレクションの名品
こんにちは、メトロクス・フクオカです。
先日取扱いを再開した、イタリアデザイン界の巨匠、エンツォ・マーリのマスターピースをご紹介します。
今回、ラインナップに加わったのは、1960~70年代のデザイン当時からイタリア・DANESE(ダネーゼ)社が製造を続けてきた、エンツォ・マーリの代表作とも言える名作たちです。
Enzo Mari エンツォ・マーリ|1932 – 2020
1932年イタリア、ノヴァーラ生まれ。ブレラ美術アカデミーで学んだ後、1957年からダネーゼ社に勤務。1963年より急進的なヌーヴォ・テンデンツェ運動に加わり、グラフィック、インダストリアルデザインだけではなくデザイン理論家として書籍を出版するなど、多方面に活躍した。機能主義を探りながら、形の意味と技術を心理的に考慮し深い美しさのあるデザインを生み出す。コンパッソ・ドーロ賞を3度受賞、イタリアンデザインを代表するデザイナーのひとり。
TIMOR
ENZO MARI 1967
CALENDARIO PERPETUO • PERPETUAL CALENDAR
*Public collections: MoMA • Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum • Israel Museum
TIMOR(ティモール)はマーリおよびダネーゼを象徴するデスクトップ万年カレンダーです。
汽車の信号からインスピレーションを得た独特なフォルムと、綴じられたカードを回転させることで日付を表示するギミックがアイコニックなプロダクト。イタリアの建築雑誌「domus」の表紙を飾るなど、60年代のインテリアデザイン書籍には必ずと言っていいほどアクセサリーとしてページを飾り、卓上カレンダーのアーキタイプとも言っても過言ではありません。MoMAのパーマネントコレクションにも選定されている名品です。
ティモール TIMOR デスクトップカレンダー 商品ページはこちら
FORMOSA
ENZO MARI 1963
CALENDARIO PERPETUO DA PARETE • PERPETUAL WALL CALENDAR
FORMOSA(フォルモサ)は数字のインパクトが印象的な壁掛け万年カレンダーです。
文字カードを差し換えて日付を変えるシンプルな構造。ミニマルでグラフィカルでモダンなデザイン、そしてHelvetica書体とグリッドフォーメーションによって数字が美しく映える上、視認性も高く機能面から見ても完成度の高いプロダクト。数字や文字はリトグラフで印刷されており、DANESEのこだわりを感じさせます。
フォルモサ FORMOSA パーペチュアルカレンダー 商品ページはこちら
IN ATTESA
ENZO MARI 1971
CESTINO • WASTEPAPER BASKET
*Public collections: MoMA
IN ATTESA(イン アテッサ)とはイタリア語で「待機中」を意味します。こちらに向かってほんの少し傾いたフォルムは、紙くずを投げたときに受け止めてくれるような佇まい。「ゴミ箱は垂直に立っているもの」という概念が覆されます。こちらもMoMAのパーマネントコレクションに選定されています。
インアテッサ IN ATTESA ダストボックス 商品ページはこちら
当店ではDANESE社の製品以外にも、以下のエンツォ・マーリのプロダクトをセレクトしています。
また、今回ご紹介したDANESE社の製品やZanotta MUSEOコートハンガーは店頭でご覧いただけます。
「世界は富裕層のみのために設計されたのではありません」とかつて発言したエンツォ・マーリの野心とデザインに対するビジョンを、手掛けたプロダクトから感じ取ってみてください。