新商品・英国ミッドセンチュリー期の名作　フォームグループソファ

こんにちは。メトロクス・コダマです。

5月26日に発売いたしました新商品「フォームグループ」について、一体どんな商品なのか気にかけてくださっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回のブログではその魅力について、より詳しくご紹介いたします。

「フォームグループ」はイギリスのイームズとも名高いロビン・デイによって1960年にデザインされました。ロビン・デイが「フォームループ」を作るきっかけは1948年にMoMAで開催されたローコスト家具デザインコンペにまで遡ります。同僚と一緒に出品した「ローコストストレージユニット」がコンペで大賞を受賞し、それを機に彼はモジュール式家具デザインに強い関心を持つようになったそうです。

モジュール式ソファ、その構造は非常にシンプルです。スチール製のフレームとシートやテーブル天板などをフレキシブルに組み合わせることで、多様なバリエーションができるように設計されています。

こちらはオリジナルの「フォームグループ」。当時は背面のないオットマンタイプやバーキャビネットパーツもあったようですね。

「フォームグループ」発表後の1962年、ロビン・デイは次のような言葉を残しています。

”良いデザインとは、その目的を十分に果たし、健全に構築されなければならない。その目的と構造をデザインで表現しなければならない。”

このような信念のもと、ロビン・デイは様々な家具デザインを実践してきました。

さて、それでは具体的に「フォームグループ」のどのような部分にロビン・デイのこだわりがあったのでしょうか。ロビン & ルシアン・デイ財団監修のもと、今回メトロクスが復刻生産したソファをご覧頂きながらご紹介していきましょう。

・ウェビングテープ

シートをフレームから外すと現れるのがこちらのテープ状のもの。デザインのアクセントにもなっているこのラバーウェビングテープは、デザイン当時に主流だったコイルスプリングに変わる画期的なものでした。コイルスプリングに比べ軽量で、リペアしやすいという利点もあります。ウェビングテープの使用は今でこそ珍しくはないですが、機能性を重視したロビン・デイの素材選びはさすがですね。

また、あえてフレームの表面に露出させいるのもポイント。フレームの外側に這わせることで美しいストライプパターンを見せることができます。ソファの背面から見てもウェビングテープを活かしたパキッとキレイな線がアクセントになっていますよね。

・クッション

座面のクッションは、理想の座り心地を実現するため、不織布綿・高密度ウレタン・チップウレタンの３層構造を採用しました。ほどよいクッション性と硬さを持ち合わせたウレタンフォームを使用し、ふんわりとした中にも芯のある座り心地を体感していただけるはずです。

背面クッションと座面シートはメンテナンスが可能なカバーリング仕様です。

張地もバリエーションがたくさん。平織タイプとヘリンボーンの2種類の織り方からお選びください。

・テーブル天板

表面材はオーク材、またはホワイトのメラミン材を用いた２パターンからお選び頂けます。

天板側面はいずれもオーク材を用いて仕上げられいます。シート設置用のフレームと並べて置いた時にオーク色の側面がピシッと揃うのものもポイントですね。

天板裏面にはロビン＆ルシアン・デイ財団公認の証である、サイン入り真鍮プレートが取り付けられています。天板なしのソファにも、背もたれ部分のフレームに付いています。

・モジュラー式

ロビン・デイはどちらかというと控えめで実用的なデザインアプローチをとり、高い機能性と長く使い続けることができる機能性を重要視していました。それゆえ人々が必要とするニーズを満たす家具デザインに興味をもっていたともいえます。「フォームグループ」のモジュラー要素はそうした所有者のニーズの変化に応じて、多様なバリエーション展開ができる点が最大の特徴なのです。

２～３人掛けのソファとしての使用はもちろん、それ以外にもテーブル付きソファをお選びいただければ、ちょっとした小物を飾ったり、ティータイムのゆったりした時間を過ごしたい時にもご活用いただけそうです。ソファとテーブル、どっちも探してる！という方にもぜひご提案したいアイテムですね。

また、2つのフレームを組み合わせて例えばこんな感じにL字型やT字型に配置することでさらなる展開も可能ですよ。こちらはライトアームソファウィズテーブル2シーターと、レフトアームソファウィズテーブル１シーターのコンビです。