パッシフローラ
ようやく雨が止みました。
晴れると心もウキウキしますね。
店頭のパッシフローラも日光浴です。
こちらのパッシフローラ、実際はどんな花なのか調べてみたところ、
・・・こんな感じ。
・・・似ても似つかないような・・・抽象的表現というのでしょうか・・・。
この作品を手掛けたのはラジカル時代(1960年代後半)の代表グループ「スーパースタジオ」の
ロベルト・ルッキとマルチェロ・ピエトラントーニ。
彼らは同年のイギリスのポップカルチャーの影響を受け、高所得層のみ選択することの許された
伝統的デザインを破壊するように、手法や建築を新たな視点から表現し、現代を変えようとする
挑戦的行動を起していました。
後に彼らの思想はラディカルアーキテクチャーと呼ばれ世界中の多くの建築家やデザイナーに衝撃を与えていたそうです。
エットレ・ソットサスやアーキズーム、アレッサンドロ・メンディーニなどもラディカル的思想に基づいています。
エットレ・ソットサスは後の80年代初め頃にミラノからメンフィスデザインムーブメントを立ち上げますが、「破壊」・「解放」というキーワードをニュー・インターナショナルデザインとして展開していました。
パッシフローラ、実は「キリスト受難の花」と呼ばれています。
時代の背景を映し出した60年代のイタリアへのメッセージなのでしょうか・・・。
見た目は可愛らしいけど、実は奥が深かったのですね。