機能とデザインが介在するアシンメトリーなカトラリー
こんにちは、メトロクス・フクオカです。
ジオ・ポンティのカトラリーシリーズ「Conca」に新しいラインナップが加わりました。
ジオ・ポンティはイタリアの陶磁器メーカー、リチャード・ジノリのアートディレクター時代に培った素養を活かした陶器、カトラリーや食器のデザインから、家具や高層ビルの設計まで手がけるなど、多彩なマテリアルと戯れる稀有な存在として、近年ヨーロッパを中心に世界各国で再評価が進んでいます。
ポンティといえば、この椅子。美しい細いラインが「超軽量」を実現しています。1957年にはミラノトリエンナーレに出品、コンパッソ・ドーロ賞を受賞。現在もカッシーナ社を代表するチェアとして幅広く知られています。
20世紀初頭のモダニズム以降、建築の「表面」には人間的な温かみや楽しさ、手仕事や装飾の魅力が置き去りにされる傾向がありました。一方、ポンティはモダニストでありながらも、建築の「表面」の表現を模索し、工業製品に手仕事を介在させて、そこに質感や温もりといった「皮膚感覚」を与えました。
ポンティは現役時代を通じてカトラリーのデザインを続けたことで知られていますが、その中でも「Conca」が持つ軽やかで流れるような曲線や丸みを帯びたフォルムにも、工業製品にはない人間味があるように感じられます。そして、この独特のフォルムにはすべて意図があるそうです。
例えば、フォーク。
わずかにくぼんだ真ん中の部分でスプーンのようにソースをすくうことができるよう、フォークの歯は短く設計されています。
横から口をつけることができるアシンメトリーな形状のスプーン。
弧を描いたナイフは切っ先の片面にのみ鋸刃が施されていることで、食材が詰まりにくく切り易い利点があります。
機能とデザインが介在し、目にも楽しい遊び心のあるカトラリー。
食卓にインパクトを与えながらも食事を楽しく演出してくれます。
使いやすくも凝ったデザインのものをお探しならば、「Conca」がおすすめです。
左から、Conca フォーク/ナイフ/スプーン/ケーキフォーク/ティースプーン/バターナイフ(1,296円~)
大人でも十分なサイズの「チルドレンズセット」は、ポンティのイズムが色濃く映し出されたパッケージ。贈り物に最適です。
ポンティのタイルマグネットは、プチギフトにどうぞ。