イタリア探訪 / zanotta
こんにちは、メトロクス・フクオカです。先日、イタリアの老舗家具ブランド「zanotta」に訪問してきましたので、レポートします!
まずは、ミラノ郊外の大きな敷地にある本社&工場へ。
イベント&展示スペースにはブランドロゴのネオンサイン。わくわくします。
奥へ進むとアルベロの大群が!その脇には先日取扱いをスタートしたプリメート ニーリングスツールが並びます。
これらのコンセプチュアルな空間の展示内容はその時々で入れ替わるそう。また来たい!
続いて2階のメインショールームへ。
クアデルナのデスクがお出迎えしてくれました。これだけミニマルなデスクにスムースな出し入れが可能なレール付き収納が付いているのは珍しいです。ドロワーを閉めるとそこに収納があるとは思えない作りで、シンプルで整った空間を好む方にはたまらないデザイン。コーディネートしてあるチェアはマルコ・ザヌーゾのセレスティーナです。
同じくクアデルナシリーズ。こちらはコーヒーテーブルです。2つ並べると、テーブルそのものもグリッドの一部のように感じられ、より一層グリッドデザインが引き立ちます。
こちらはライティングデスク。サイズ的にはダイニング使いにも適しています。クアデルナシリーズはメラミン化粧板仕上げでお手入れが楽々。水をこぼしてもサッと拭くだけでOKですし、なにより傷が付きにくいのが魅力。しかもハニカムコア設計で丈夫なのに軽量。すごく実用性が高いです。
合わせてあるチェアはガエ・アウレンティのエイプリル。折りたたみ構造のギミックがとても魅力的。
こちらはクアデルナシリーズのラグ。クアデルナのグリッドを生かしたトリックアート的なデザインです。真四角じゃないラグってなんとなくハードル高そうな印象がありますが、取り入れてみると意外と使い勝手が良くて、空間の生かし方が変わってきますよ。
合わせてあるチェアはエンツォ・マーリのトニエッタ。これも名作です。1987年にコンパッソ・ドーロを受賞しています。
続いて工場棟へ移動~!
エントランスにもプロダクトがずらり。サッコやシャンガイ、メッザドロなどzanottaを代表するアイコンが並んでいました。手前に見えるのはクアデルナシリーズのスモールテーブル。
工場の壁にもプロダクトのアイコンが。ここで作業をする職人さんたちにもzanottaイズムが流れています。
レザー張地の切り出し風景。レーザーカットの機械を使って、綺麗で整った表面だけを自動で切り出していきます。zanottaはこうした工程から本社工場で行っています。
職人さんたちがひとつひとつ仕上げたシート類のストック。いろんな形状があります。
美しい部分だけを切り出したレザー張地を、シートに張っていきます。ひとつひとつ丁寧に。職人技を見せてもらいました。
梱包されて出荷待ちエリア。ここから各国に配送されていきます。
すべて紹介しきれませんでしたが、製造に関わるほとんどの工程を自社工場で行っていて、それが彼らの強みでもあり、品質管理のクオリティは素晴らしいものでした。写真でもわかるように、工場もとても綺麗に清掃・整頓されていて、携わる人々の士気の高さが伺えました。
帰り際に立ち寄ったお手洗いにはセルヴィシリーズのテーブル「セルヴォムート」が。こんな使い方もあるんだ~、遊び心もイタリア風。
さて、続いてはミラノ中心部に移動~!一般のお客様向けのショールームを見学します。
エントランスにはこんなメッセージが。
“Our idea of sustainability begins by making things that will last.”
「zanottaの考えるサステナビリティは、長持ちするものを作ることから始まる」とのこと。先ほどレポートした工場での様子からも、彼らの哲学がとても伝わりました。手間をかけて丁寧に美しく良いものを作る、それこそがサステナビリティに通ずるわけです。お値段はそれなりにしますが【一生モノ】、いや、一生どころか何世代にも渡って使い続けることのできる製品であること、そこに誇りを持ってモノづくりをしているからこそ、半世紀以上も続くブランドになっているのだと思います。
ここでもクアデルナシリーズはイチオシ。ラグは”フロアに敷くモノ”と思いがちですが、やはり空間を区切るアイテムとしておすすめです。壁は無くても、ラグを敷いた空間はひとつのエリアとして独立します。
これだけミニマルならば、足元の抜けを生かして、こだわりとチェアと合わせたいですね。
やっぱりコーヒーテーブルは2個使いが様になります。
先ほども登場したこのニーリングスツール、座り方はこうです ↓
「え!思ってたのと違う!」という人も少なくないのでは。。実は、デザイナーのアキッレ・カスティリオーニが正座をする日本人の友人の姿を見て考案した新しい形の椅子なのです。腰痛持ちの方に良いかも。
今回の視察ではとても紹介しきれない数の製品を見てきました。zanottaはイタリアでは知らない人がいないほどの老舗ブランド。日本で展開していないモデルもまだまだたくさんあります。気になる製品があればお気軽にお問い合わせください。
定番取扱い商品はこちらからご確認いただけます。