エットーレ・ソットサス フェア開催のお知らせ

こんにちは、メトロクス・タカダです。

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メトロクス東京では、2019年5月23日(木)~6月15日(土)の日程で、デザイン・建築界の巨匠、エットーレ・ソットサス(1917-2007)の1950~1970年代の仕事に着目したフェアを開催いたします。

イタリアの老舗陶器メーカー・Bitossi(ビトッシ)で手掛けた陶器シリーズを中心に、Olivetti(オリベッティ)の「Synthesis 45(シンテシス45)」シリーズや、Poltronova(ポルトロノーヴァ)で手掛けた家具「Tecnika(テクニカ)」など、ヴィンテージアイテムをあわせて展示・販売いたします。弊店で保有するコレクションの一部もご覧いただくことができます。

1981年に結成されたMemphis(メンフィス)での活動が良く知られているソットサスは、鮮やかな色彩や個性的な造形を備えたデザインが、ポストモダニズムの潮流の中で支持されました。

その独自の世界観の礎を形成するものの一つに、1950年代半ば、ビトッシでの作陶経験がありました。
若き建築家ソットサスは、ビトッシのアートディレクターを務めていたAldo Londi(アルド・ロンディ)を陶芸の師として仰ぎ、以降約20年間、ソットサスはビトッシの製造現場に通いつめました。
新たなモダニズムの実現を目指すアルド・ロンディの世界は、ソットサスのその後の陶器作品に多大な影響を与えました。

また、1950年代後半からデザイン・コンサルタントを務めたOlivetti(オリベッティ)をはじめ、企業における堅実なデザインの仕事も忘れてはならない重要な実績です。バウハウス以降に確立されたモダニズムを見据えながら、独自の感性が反映された製品デザインを行いました。

80年代以降、熱狂的なまでに注目を集めたソットサス、溢れる創造力で晩年まで活動し続けたことは知る人も多いかもしれません。そんなソットサスが、初期からメンフィスに至るまでの変遷、また、そこにある一貫したデザイン哲学を感じていただけますと幸いです。

販売アイテム

Bitossi(ビトッシ):
デザインシリーズ/1956年~
初期の陶器作品の研究の中で、ソットサスはアートとデザインの間の境界をぼかすことに継続的な関心を示します。これが、その後の新しいモダニズムを築く出発点だったと言えます。
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Olivetti(オリベッティ):
タイプライター「Valentine(ヴァレンタイン)」/1969年
これまでのタイプライター製品とは大きく差別化が図られた製品。キャッチーな名前、魅惑的な赤い色、光沢のあるプラスチック製、そしてよく練られたキャンペーンは、大量生産されたポップアートの機知に富み、若者をターゲットにしたセンセーショナルなものでした。
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オフィス家具シリーズ「Synthesis 45(シンテシス45)」/1972年
オリベッティで開発された、オフィス家具システムです。オフィスの要件に柔軟に対応できるように設計された、デスク、キャビネット、椅子、仕切りスクリーンなど、100を超えるコンポーネントを備えていました。
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Poltronova(ポルトロノーヴァ):
家具シリーズ「Tecnika(テクニカ)」/1970年
ポルトロノーヴァで製造されていたもの。シンプルで機能的でありながら、無個性に陥らない存在感を放つのはソットサスデザインの大きな魅力です。
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Alessio Sari(アレッシオ・サリ):
Indian Memory series(インディアンメモリーシリーズ)/1972年
1971年に訪れたインドの文化からインスピレーションを受け、インディアンメモリーシリーズの構想が練られました(1972年)。1980年代、陶芸家アレッシオ・サリとの出会いにより、作品が完成しました。
Alessio Sarri

ETTORE SOTTSASS -1950-1970’s Works-

2019年5月23日(木)~6月15日(土)
※水曜日・日曜日・祝日は定休日となっております。

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