球と円錐で構成された、オブジェのようなテーブルランプ Gio Ponti / Bilia
こんにちは、メトロクス・シオダです。
本日は、イタリア建築・デザインの父と称される Gio Ponti(ジオ・ポンティ)が、1932年にデザインしたテーブルランプ「Bilia (ビリア)」をご紹介します。
2つの幾何学形態と2つの素材のバランス
「ビリア」とはイタリア語で「球」の意味。円錐形の台座と球体が組み合わされた様子は、照明というよりも完成されたオブジェのようです。円錐と球という2つの基本的な幾何学形態のバランスから生み出される、独創的で完璧なプロポーション。1932年のデザインとは思えないほど現代的で洗練されています。
シェードのガラスと金属製の本体の素材の組み合わせが上品ですね。ガラスシェードにはフロスト加工が施され、柔らかな透過光は全方向に拡散し空間をやさしく照らします。
サイドテーブルやナイトテーブルでの使用に最適ではないでしょうか。
光を灯していない状態では、ガラスと金属、球と円錐のコントラスが美しいオブジェとして空間を彩ります。
大きさや調光機能で選べる3種類
ビリアには3種類のバリエーションがございます。
基本となるのはこちらの「LED電球タイプ」。本体カラーは、ブラック、ニッケル、ブラス、ピンクの4色です。
ビリア テーブルランプ(LED電球タイプ)
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続いて、付属の調光スイッチで明るさの調整が可能な「LED内蔵調光タイプ」。明るさによって雰囲気をガラリと変えられるのが魅力です。こちらは先にご紹介した「LED電球タイプ」と同じ大きさ、同じ本体カラーでの展開です。
ビリア テーブルランプ(LED内蔵調光タイプ)
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最後にご紹介するのは、通常のビリアよりも一回り小さなサイズの「ミニ」。こちらはビリアがデザインされた当時のスケッチをもとに制作されました。
本体カラーは、前述の「LED電球タイプ」「LED内蔵調光タイプ」と同じ4色以外に、レッド、イエロー、グリーンといった鮮やかなカラーが揃った全10色です。
ビリア ミニ テーブルランプ(LED電球)
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イタリア建築・デザインの父
ビリアをデザインしたのは、多岐に渡る重要なデザインシーンに携わり、戦後のイタリアデザイン界を牽引した偉業から「イタリア建築・デザインの父」と称されるジオ・ポンティ。
1891年イタリアのミラノに生まれ、ミラノ工科大学卒業後に1923年陶磁器メーカー、リチャード・ジノリ社に勤務後、自身の建築事務所を設立し公共施設の設計等を手がけました。1928年にはデザイン誌「ドムス」を創刊。1951年に発表した椅子「スーパーレジェーナ」は伝統的フォルムと1.3kgという超軽量を実現し、そのアイデアが絶賛されコンパッソドーロ賞を受賞しています。
1932年には、イタリア・ミラノでガラス製造会社のオーナーであったルイジ・フォンタナとともに、ビリアの製造メーカーである照明ブランド「FontanaArte(フォンタナアルテ)」を設立しました。
メトロクスでは今回ご紹介しましたビリアの他にも、ジオ・ポンティに関するアイテムを取り揃えています。
Conca カトラリー
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Conca チルドレンズカトラリーセット
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ジオ・ポンティ ミニチュアタイル コレクション マグネット
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建築家、デザイナー、画家、編集者といった顔を持ち、建築からカトラリーまで幅広く手掛けたジオ・ポンティのアイテム。美しく機能的なデザインをぜひ日常に取り入れてみてくださいね。