ソットサス渾身の照明デザイン

こんにちは、メトロクス・ハマダです。
本日は、新商品「Light is Architecture」シリーズをご紹介します。

巨匠 エットーレ・ソットサスは、
「東京で開催される展覧会のために照明器具のプロトタイプを15点、
デザイン・製作してほしい」とヤマギワから依頼を受けました。
あれこれと思いをめぐらせ、デザインに取り掛かったものの、
満足のゆくものができず、ドローイングをたくさん描いて、そこから選ぶことに。

そうするうちに、ひとつの展覧会を構成し、
その中で彼の考えを明らかにするには、照明器具は30点は必要だという結論に達し、
30点の照明器具のプロトタイプを製作することになります。
そういった経緯からこのシリーズは誕生しました。

そして、1990年に六本木で催された「Light is Architecture展」で
発表されることになったのです。
このシリーズは、1から29というナンバーがそのままプロダクトの名前になっています。
今回、取扱いをスタートするのはその中の4種です。

Twenty [ 20 ] 180,000円(税抜)

ソットサスのドローイング

Twenty one [ 21 ] 89,000円(税抜)

Twenty two [ 22 ] 115,000円(税抜)

Twenty seven [ 27 ] 150,000円(税抜)

ソットサスのドローイング

いずれもポストモダンが色濃く反映されたアーティスティックなデザイン。
ソットサスの個性と独創性をまざまざと見せつけられます。
壁付けタイプのライトは、ハードルが高いですが、
コンセント配線にも変更可能ですので比較的取り入れやすいかと思います。

 

あと少し、このシリーズでのソットサスのドローイングと照明を
いくつかご覧いただきましょう。
販売はしていないものになりますが、見ているだけでもおもしろいです。

Ten [ 10 ]

Twenty five[ 25 ]

Twenty three[ 23 ]

One[ 1 ]

Six[ 6 ]

ソットサスは、このシリーズの製作にあたって、
建築に溶け込むか、建築そのもの、すなわち真の明かりの空間に
なってしまうほどの明快なデザインを作り出そうとしました。

その上で、昔の日本の照明器具「行灯」に目を付けました。
行灯は、他の木製や漆塗りの箱やタンスと一緒になって、
箱のような部屋の中に姿を消し、さらにその部屋が集まって
屋根を乗せた箱の集合体=建築と考えたようです。

そうして、日本の流儀にならい、柱になったり、梁になったり、
箱の山になったりもする小さな箱のいろいろなバリエーションのデザインが
出来上がっていきました。

ソットサスの言葉を借りると
「ほとんどデザインされていないに等しい(と願う)、
きわめて単純な照明器具のデザインを完了させた」んだとか。

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