マックス・ビルによる完璧な調和のテーブルクロック
こんにちは、メトロクス・ハマダです。
ユンハンスからマックス・ビルのテーブルクロックが復刻されました。
1958年のデザインです。
マックス・ビルは、ドイツのバウハウスでグロピウスやクレー、カンディンスキーに師事し、
幅広い分野で活躍した偉大なデザイナー。
バウハウス最後の巨匠とも言われています。
このテーブルクロックにも、彼の作品のポリシーである
「明確で調和のとれたデザイン」が色濃く反映されています。
本体は木製。
ホワイトはシルクマット塗装、ブラックはピアノラッカー塗装が施されています。
文字盤をふち取る枠・針・脚は、艶消しのアルミで高級感のある仕上がり。
本体裏側や化粧箱には、マックス・ビルのサインがプリントされており、
ギフトには特に適した時計です。
下の写真はマックス・ビルが机に向かって、何やら図面を描いているところ。
左手の近くに置いてあるスプーンが気になりますね、モチーフがスプーンなんでしょうか。
それはさておき、手前にオリジナルのテーブルクロックが写っています。
今回発売されたものも、このくらいの大きさ。幅164×奥行75×高さ175mmです。
メトロクスにはマックス・ビルの関連書籍がたくさんありますので、ちょっと抜粋。
MoMAコレクションにも選ばれているウォールクロック(1956)
今も根強い人気商品です。
50年以上前のデザインなのにレトロな印象を全く受けない・・・
最小限の本質的な要素だけで構成されているものは、いつまで経っても色褪せません。
クロック以外では、ウルムスツールもその代表格です!
書籍の他にも、珍しいアイテムをコレクションしています。
これは1989年にデザインされたコンテンポラリーオブジェ「3-8Eck」。
アクリル樹脂製です。側面にマックス・ビルのサイン入り。
ナンバリングされていて、限定180個の代物のようです。
こちらはOMEGA アートコレクション Max Bill 88 のウォッチ。
文字盤の裏側はコンクリート・アートのようなカラフル模様でした。
マックス・ビルはコンクリート・アート作品もたくさん残したアーティスト。
その中の1シリーズから2種類をポスター化したものがこちら。
Poster Variation 1&12 / バリエーション1&12 (1935)
バリエーション1(八角形の方)は、先ほど紹介したオブジェ「3-8Eck」と
同じパターンですね。
いろいろと彼の作品を並べてみると、やはり、
バウハウスの精神が強く表れていることがよく分かりました。
もう80年も前に閉校したバウハウス、実質14年くらいしか活動期間がないのに、
現代芸術・デザインを語る上でかかせない存在となっていることに驚きです。
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